記録は管理に有用か

今日は日本簿記学会関西部会のために甲南大学へ。

統一論題は「会計ビッグデータがもたらす簿記・会計の未来」ということで、研究者、会計職業人(会計士)、会計ソフトウエア販売会社の経営者という3社からAI、XBRLであったり、クラウド化が簿記や会計にどんなインパクトをもたらすのかというものであった。

新神戸までの車内では、沼田嘉穂『帳簿組織』を読む。

img_3783
某先生から頂いた沼田嘉穂『帳簿組織』

なぜなら、この夏に同学会全国大会において自由論題報告を行う予定にしており、中小製造業における「記録」の事例から「管理中心主義」(岩田1955)を検討しようとしているから。簿記の大家の視点から記録とはどのように見えているのかを学びたかった。ヒントは多々あった。

そうした頭で報告を聞いていたところに、司会の先生から「簿記に基づく記録を利用者に適合的になるようにデザインする」というキーワードが飛び出す。あとで聞けば、この言葉は論文にしていないが問題意識としてずっとあると。それだけでも時間をかけて訪問した甲斐があったというもの。

研究報告としては、2年前まで部会長を拝命していた簿記実務研究部会での報告をベースに中小製造業を事例とした記録と管理の関係性を考えようとしている。ちょうど司会者、コメンテーター等々が決まったばかりらしく、お世話になっている先生方から「期待しているよ」というプレッシャー以外のナニモノでもないお言葉を頂戴する。

研究としては、多くの人が当たり前だと思っていることが本当に当たり前なのかということになるのだろう。でも、誰も証明していない。その存在を。こういう疑問の持ち方って幼いことからずっとそうだったかもしれない。奇異の目で見られる。けれども、今回の報告テーマは(中小企業の管理会計を研究するということがそうであったように)多少なりとも意義があることを言える機会になるかもしれない。

広告

WordPressはじめました

当ページは福岡大学商学部というところで教員をしている飛田 努(とびた つとむ / Tsutomu TOBITA)の活動をまとめたものです。

これまでの活動はWebページや大学の研究者総覧、Facebook等にそれぞれ掲載してきましたが、メンテナンスが面倒なのと、ソーシャルな活動を行っていることを知って頂きたく、今回wordpressを活用して新たにページを作成することにしました。

私自身の人となりはこちらにあります。

専門分野は管理会計や財務管理ですが、特に中小企業やスタートアップ企業でどのように用いられているのかに興味・関心があります。勤務先が九州にあることもあって、特に地方の中小企業がいかにして経営環境に適応しているのか、どのように管理会計を用いているのかを知りたいというモチベーションです。

大学という場所は研究教育機関であることは言うまでもないことですが、企業や地域との連携を深めていきながら創造的に新しい価値を生み出す孵化装置であるべきだと考えています。それは人材育成でも、理論や知識といった研究面でも。そのため、学生には「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という江副浩正氏の言葉を使いながら、受動的な学びではなく、主体的に学ぶことの重要性を伝えています。そして、教員としての私の仕事は「学生に機会を提供すること」だと考えております。

少しずつではありますが、情報を更新していきます。

特段、特別な情報があるわけではありませんが、当ページを通じて私のような人間がいることを多くの方に知って頂けると幸いです。